2016/05/30

20年ぶりにリファレンスモニターヘッドホン更新…しかも!?

今回は(も?)長文ブログな気がしますが、珍しく音屋さんとしての話なので…
興味ある方だけでも全文読んでいただければって事でw


音楽屋・音響屋として…特に楽曲のアレンジやミックス制作を行う事のある人間は必須条件としている機材があります。

それは音作り作業をしながら自分が信頼して聞くことのできるモニタースピーカーならびにヘッドホンです。

単純に音質が良い悪いとか色気のある無しとか、そういう感覚ではなくて…
音楽作りであればアレンジ時点での楽器選択から音符・和音の響きのチェック、そして楽器自体の音決めや録音時のマイク選択~マイクの置き方の判断、騒音やノイズの有無の判断に使いますし、ミックス制作とれば各楽器のバランス取りからボーカルなどにかけるエコーの種類の選択・かかり具合・残響の長さの判断、そして最終的にまとまったミックスに対してのリミッターをかける種類・量の設定などなど…

つまり何かしら意図を持って音(曲)を作る時に、自分が信頼しているスピーカーやヘッドホンで(各楽器音が・アレンジが・和音構成が・ボーカルが・エフェクトのかかりが・ミックスしたバランスがetc…)ちゃんと意図した通りに聞こえれば、世界中どのスピーカーやヘッドホンで鳴らしても最低限自分達が聞いてほしいイメージで鳴ってくれるはず!という物を決める機材なんですな。

例えスタジオに「スタジオとしてのリファレンスモニター」があったとしても、
あえて「自分用に別なリファレンスモニター」を自腹で持ち込み、音作りをする方もたくさん居るくらいです。
どれだけエンジニアリングにとって大切な物かお分かりいただけると思います。

ちなみに私はスピーカーでいうとYAMAHAのNS-10Mという、1世代前の日本の音楽スタジオ標準スピーカーを自前で持っています。
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もう新品では販売していなくて、リペアだけは続いているんだったか…。
私の場合「この音が好きでこれなら自信を持って…」というよりは
「日本の音楽スタジオで一番導入されているならば、この音質を常に聞いていて(特性を知っていて)損は無い」
という購入方法でしたがw
それでも、やはりモニタースピーカーとしての音の聞き方・聞き分け方は随分学ばせていただきました(^^)


で、ここまでモニターの重要性を語ったところで。
今回はヘッドホンの話でございます。

私が音楽制作の仕事を始めた1996年当時の住まいは、仙台の狭い六畳間のアパートでした。
先に挙げたNS-10M(スピーカー)も当然この時点で購入したのですが…
防音も効かないようなアパートでの制作では、当然スピーカーをガンガン鳴らしながら曲作りなんてできない訳ですw

そうなると、ヘッドホンもそれなりにしっかりとした音質・バランスで鳴ってくれるものが欲しくなります。
そこで当時のヨドバシカメラに3回くらい通い、何種類ものヘッドホンを聞き比べしながら購入したのが…

SONYの「MDR-CD1700」という機種。
当時新発売で、価格は25000円。
決して安いグレードの代物ではありませんが、かといって最高級な品物でもありません。

どうしてこれに決めたかといえば、長時間聞いていて疲れないという一点。
それは音質も当然ですが、フリーアジャストなヘッドバンド・装着感&圧迫感も文句なし・イヤーパッドも質感の良い布製(ただし、そのせいか密閉タイプなのに音漏れは結構する)…等々、長時間装着しながらの音楽制作にはとても向いている製品だった事が挙げられます。

最終的にはスピーカーで音を出しながら微調整を行うにしても、フレーズを考える作曲段階からアレンジの途中くらいまではずっとヘッドホンで作業をする事を強いられていた私にとっては、NS-10M以上に「Myリファレンス」としての要素が強かったのが、このヘッドホンな訳です。



そんな相棒であるMDR-CD1700も、もう使い始めてから20年が経過しました…



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さすがに写真で見ても、くたびれてきたのが分かりますね(汗)

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野外コンサートでもよく使っていたため、外装はもうボロいですw

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そして何より、イヤーパッドがもう新品の頃のような「ふんわり感」がゼロになってペナペナになってしまったり、ヘッドバンドもボロボロになってしまったり。
更にはヘッドバンドのベルトを巻く機構が片側壊れてしまったり。
(装着してしまえばベルトが伸びてちょうどよくなるため、使用に支障はありませんが)

とはいえ、音が鳴らなくなってしまったならまだしも…
音を聞く限りではまだまだしっかりと鳴ってくれているんです。
しかも素晴らしい音質で。
新品と同等かはもう知る由もありませんが、現行で売っている2~3万円の新品と比べても遜色ない音色なんですよねコレが…

生産終了からはや16年くらい経ちリペア用のパーツも公式に無くなったと言われているヘッドホンだけに、捨てるには惜しいがリフレッシュさせるにも難しい…。



となると、次に思いつくのは当然ヤフオク!な訳で(笑)
完動品で売っていれば良いですし、音は鳴らなくてジャンク品でも外装パーツを取れる(部品取り)なら買いだ!という事で数年前から探していたんです。


しかし…例えば本日(2016.5/30)時点で落札相場を調べると

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中古で15500円~18000円って何事よ(汗)

3年くらい前に初めて調べた時はビックリして、改めてネット検索してしまったですわ(^^;

そしたら、検索結果上位3つだけでもこんな記事こんな記事こんな記事も…

少なくてもネットブログの世界では名機・銘機らしいですハイ(汗)
個人的にはベストリファレンスヘッドホンだと思っていますし、だからこそこんな長文ブログを書いている訳ですが…
贔屓目に見てもここまでの値段のブツだとは決して思わないんですが…。


自分の目利き(耳利き?)は確かだった…かはさておき、ヤフオクでも結構な値段がするとなると、ますます部品取りすら調達は難しくなってしまいます(>_<)




そんなこんなで3年ほど保留にしていたリファレンスヘッドホン選択。


つい先日、ふらり仙台北のハードオフに立ち寄ってみたら…あれ珍しい。CD-1700があるじゃないの♪
でも、店頭販売だと高いのかなぁ…?(チラリ


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え!?8,640円…ですと…?

18,640円の間違いじゃないよね!?

しかもジャンク品じゃないときたもんで…
思わず写真を撮ってしまいましたが、あまりの興奮でバッチリボケボケ写真になってしまったりw
それを確認もせずにスマホをポケットに入れたあたりで、いかに興奮していたかが分かりますな(^^;


最近は頑張って節制しているつもりでしたが…
これだけはダメでした…速攻でレジ行き!(笑)



家に帰って早速開封~。

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当時もこんな袋に入っていたましたっけ?

こういうのはすぐ捨ててしまう私としては、まったく身に覚えがないぞww

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ひえ~!となる程に美品クラス!ホント、20年前ってこんな色形だったのね!というくらいに綺麗な一品です。

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ちなみに今ままで使っていた物も同じ角度で撮ってたのでもう一度掲載。
比べると一目瞭然です(汗)
こうやって見比べると、20年選手側のヘッドバンドのベルト、左側がダルーンとなっているのが分かるかと思います。

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正直、キズひとつありませんて(汗)

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こちらはやはり20年頑張って、艶もなくキズだらけです(^^;

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イヤーパッドの色艶なんか本当に新品なんじゃないか?と思うほどで…



まさか20年ぶりに、同じ商品を、ほぼ新品のような状態で、そして格安で巡り合う事があるとは思いませんでしたよ(笑)



あと20年は音楽・音響の仕事を続けたい私としては、自分のリファレンスとなるヘッドホンを買い替えたのに感覚が変わらず作業ができるという、この上なく有難い買い物となった事はいうまでもありません。
逆に言えば20年使ってもまだこの音質を確保できているんだから、当時のソニーヘッドホンはとんでもなく上質な製品だったという事になるんですかね♪


もちろん、今から音楽を始めよう、音楽鑑賞を趣味にしようという皆さんは無理してこれを買えなんて言いませんw
現行で売っている中から、長く付き合える自分の「リファレンス」を見つけるのが良いと思いますよ(^0^)ノ



おしまい
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